亜美という女
写真ではとてもきれいな顔立ちで、優しそうな子だった。
LINEを交換し、メッセージを重ねていた。
過去の写真の後ろ姿はとてもスレンダーで、美しかった。
「この写真、亜美ちゃんの?」と聞いたら「そうです」と答えた。
渋谷のフレッシュネスバーガー前で会うことになって、子どもが熱を出して少し遅れますという話だったが、待ち合わせ場所にはなかなか来ず、服装を何度も聞かれた。
そして声をかけられたら、似ても似つかぬ全くの別人。
「写真と違うよね」と言ったら「写真は修正していますが本人です」という。
どこが本人なんだか。
その場でお断りしたら「ネットに晒してやる」と捨て台詞。
優しそうな子は、鬼のような形相で去って行った。
この時点で怖くなって、出会う予定の多くの女性達を断った。
顔写真はアテにならないと知った。